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吉川よしひろさんのコンサートに行ってきました。


 前掲のブログと同じ日ですが、この日子供と一緒に吉川よしひろさんのコンサートに行ってきました。(なんだか、旅する自由人と接する事の多い一日。)


 子供の引率の都合上、第2部からの参加でしたがとても良かったです。

 グループホームが主催という事もあり、車椅子のご老人が多かったようにお見受けします。スタッフさんの対応も細やかで居心地の良いものでした。


 曲中に「春の小川」のフレーズが入ったり、「無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュード」の有名なメロディーが入ったりと、即興性の高い内容は楽しめるものでした。


 唱歌の「シャボン玉」のアレンジもユニークで、ご年配の方にも配慮された親しみ易い曲が続きました。


 後半、「リベルタンゴ」や「スタンド・バイ・ミー」など、アップテンポな曲で盛り上げ、「見上げてごらん夜の星を」で一旦、幕となりました。


 3曲のアンコールのうちの、「星めぐりの歌」が特に好きになりました。

 メロディーは「銀河鉄道の夜」か何かでで何となく聞き覚えがありましたが、恥ずかしながら宮沢賢治の作詞・作曲であるという事この時まで知りませんでした。


 アンコール最後の「パッヘルベルのカノン」は子供も何回か聞いた事があるので、彼はこちらが気に入っていたようです。ループサンプラーを使って一人でアンサンブルの表現が可能なので、もし彼が後々アンサンブルを学ぶようになったら、「こういうのも良いな」と思いました。


 ループサンプラーを使って演奏するチェリストは他に、Zoë Keatingという女性がいるのですが、彼女の音楽にはどこか救い難い「悲痛さ」があります。対して、吉川さんの音楽は何処までも優しく、「救い」があるように感じました。年間400件に及ぶ、慰問活動の経験が音楽に現れているのかも知れません。


 子供に、感想を聞いたら「指ではじく弾き方(ピチカート奏法)がかっこ良かった。」と。それと「『チェロ=クラシックじゃないんだ、チェロ=自由、自由に奏でていいんだ。』というのは本当にそうだと思うし、大事な事だと思う。」と言っておりました。

 チラシもちゃんと読んでいたようです。



 クラシックの立場を多少擁護するなら、カザルスも「まず自由、次に秩序だ」と「自由」である事、「人間的」である事を折に触れて強調している事を付け加えておきます。


 数日後、子供の演奏を聞いたら音が変わっていて驚きました。

 何か感じるものがあったのでしょう。

 連れて行って良かったです。



付記:カザルス に関しては下記の2冊が良書です。


◯「パブロ・カザルス 喜びと悲しみ」 (朝日選書)

アルバート・E. カーン (編集), 吉田 秀和(訳)


・文体、セリフがとにかくカッコいいです。切り返しの妙、断りの達人という感じがします。

・特にナチスから演奏依頼があった時、スペインの教会から帰国を促された時、それぞれ使者は帰る事になります。

・残念ながら絶版ですが、図書館にはあるはずです。


◯「パブロ・カザルス 鳥の歌」 (ちくま文庫)

ジュリアン・ロイド ウェッバー(編)池田 香代子 (訳)


・語録集のような感じで何処からでも読めます。

・ジュリアン・ロイド・ウェーバー氏は第一線で活躍していたイギリスのチェリストですが、椎間板ヘルニアによる右腕の機能低下に伴い引退。現在はエル・システマ・イングランドの活動をされているそうです。

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